My life as a ...

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中南海 稲垣清 岩波新書

中南海の物理的情報、毛沢東らのエピソード、中国の政治の仕組み・人事にまつわる本。知りたかったのは最後だけだが、物理的な位置関係等も北京に住んだことのない物としては興味深かった。

 

中南海は昔の皇帝の住居であり、ディズニーランドとシーを合わせた大きさ。昔は解放されていた時期もあるが、現在は、海外からの要人を迎える際に使われる。政治局常務局員などは中南海の中に住む。

習近平の月給は約20万円。

劉少奇文革期に4人組二より失脚。胡耀邦は中曽根元首相に英雄的人物と称されたが、失脚。その後の総書記趙紫陽天安門事件後で失脚。

・常務委員に残れるのは67歳まで。次の交代は2017年。政治局員は18名。(常務委員を含めれば25名)。その下に中央委員が候補を合わせて約370名。

 

・小組政治により、国務院という行政組織がありながら共産党が介入。

 

・主要な省や市のトップ(上海、重慶等)には政治局員が就任。その通常の地方の書記や省長は中央委員。副書記や副省長、副市長に候補委員。

また国務院各部の部長は中央委員。副部長クラスは候補委員。一部の企業トップも中央委員に。

共産党員数は8500万人。毎年300万人超が入党。

・中国に進出する企業は、独資と合弁を選ぶ。独資は100%自社出資だが、その場合、共産党の介入は避けられるが、パイプは無くなる。合弁の場合、中国側に共産党の書記が存在。介入されるリスクはあるが、社会主義経済の中でうまくやれるかのうせいも。

 

・ハーバード留学の多さ。米中関係の厚み。